SMILE合宿2017のこと


さて、来年のことを言うと鬼が笑うと言いますが、去年のことを話すと鬼さんはどう反応してくれるのでしょう。w

さて、2017年の年末、SMILE合宿に講師として参加してきました。
SMILE合宿
3日間、泊まりがけで子供達と演劇を作る。二日目の夜は晩御飯も自分たちで作って食べる。
「私たちはどこから来てどこに行くのか」
をテーマにみんなで探求し、一つの演劇を作り上げることを目標にした合宿でした。

場所は丹波!
大阪市内でも寒波で雪が降るほどの日に、まさかの丹波!
SMILE合宿1ご覧ください、この雪景色。
雪が積もった日はなにこれ苦行?と驚きを通り越してもう爆笑してしまいました。

この寒い中で、2日目、子供達と一緒にバーベキュー。
SMILE合宿3子供は風の子…のはずですが、子供達も寒そうです。
小学生テームは雪遊びをしていましたね。
高校生チームは結構寒そうです・・。
私ももちろん凍えそうです・・。
SMILE合宿2こんな寒い中で炊事をすることはもうないかもしれませんね。
極寒だったけど、きっと一生忘れられない経験になりました。

お家では包丁も握らない…と保護者の方が言われていましたが、料理をしている姿は頼もしく「これ家庭科で習った。」「こっち私がやる」など、頼もしい子供達。
結局私は一度も手を出すことなく、炊事は終了!

今回のテーマの一つでもある「食事」。
自分たちで作ることで、”私たちはどこから来たのか”に少しだけ触れることができたような気がしました。

さて、この合宿では、子供達とたくさんのシアターゲームをしました。
シアターゲームはコミュニケーション、特に人の言動と聞く・受けることに特化したゲームです。
演劇というと、「何かを表現する」「自分の気持ちをアピールする」ことのように感じがちですが、実はこれは大きな落とし穴だったりします。
何かを表現するためには、常にその場にいる人の言動を受けなくてはいけません。
受信→発信を繰り返すうちに、コミュニケーションってこういうことだったんだ。と言う気付きが生まれます。

そんなゲームを繰り返し、のちにみんなで即興芝居をします。
これも、最初はゲームから初めて、だんだんとみんなで探求を重ね、ストーリーを作っていく。
テーマは?場所は?時代は?登場人物は?関係性は?
いろんな話をして、書き出し、まとめ、即興芝居をする。
そんな中で出てくるセリフは、どれも子供達自身の中から出て来たものであり、私もハッとするようなセリフばかりでした。

子供の柔らかい脳みそ、豊かな感受性の扉を少しほぐしてあげるだけで、こんなに鋭いセリフが出てくるんだと、感動の連続でした。

彼らの即興で作ったセリフを記録し、夜な夜な脚本に起こし(睡眠不足w)、翌朝彼らに渡します。
興味深く脚本に目を通して、じゃあやってみよう。
ここにはこんなものが必要だな、ここのセリフはみんなで考えてみよう。などと、アドバイスを出して行きます。

いわゆる、ディバイジング(演出不在)ですね。
普段の稽古でも私が良く取る手法です。

彼らは本当に素直に、実直に取り組んで行き、だんだんと自分たちの作品が好きになっていくのを感じました。
そして自分たちの作品が好きになると、それが誇りに変わり、いいものにしたい。
自分ひとりが目立つのではなく、この作品の一部として、このメンバーの一人として役割を全うしたいと言う気持ちを感じるようになりました。

最終日、作品発表の日。
親御さんや関係者をよんでの発表。

正直、PAをしながら胸が熱くなり、込み上げてくるものがありました。
それは「よく頑張ったな」とか「あの子たちが…」とかと言う情の部分ではなく、自然にセリフに感動し、ストーリーに心捕まれ、エンディングでは涙が出て来たのです。
SMILE合宿4
これは、なんて言う感情なんだろう。と考えました。
私は3日間、一度も彼らに怒鳴りませんでした。説教もしませんでした。
別に彼らは俳優ではないし、まずは楽しむと言うことを一番に、演劇の中で一番大切な”遊び”を大切にしました。
そして、一つのことに集中する彼らには一度も怒る必要なんてありませんでした。目的がしっかりしていたからです。

結果、生み出されたものが、人の心を揺さぶり、私だけでなくその場にいた大人たちが目頭を抑える結果となったのです。
SMILE合宿5
私自身、演出家として仕事をするとき、どうしても立場的に忘れてしまっていたことがありました。
「楽しむ」と言うことです。
Life is Art
私たちの仕事はもはや生活そのものがアートです。
「楽しむ」ことを忘れた結果、アートと仲良くできない時もありました。

今回は子供達に、ものすごく大切なことを教えてもらいました。
子供達は体いっぱい心いっぱい演劇を、アートを楽しんでいました。

子供達から教えてもらったことを、私自身も忘れないように、今日からまた現場に戻りたいと思います。
楽しむぞ〜!


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