ずっと繋がってなくて良い

今、私がこちらで使っている携帯電話!こちらです!
ミュンヘン4ビールじゃないですよw
ビールの前に鎮座しているのが今私がドイツで使っている携帯電話です。

小さいでしょ。
かわいいでしょ。
懐かしいでしょ。

前にここで書いたこともあるのですが、友人がスマートフォンに変更する際に、いらなくなったこの携帯を譲り受け、SIMカードだけ自分で買いました。
ちなみにドイツで携帯のSIMカードを買うには、住民登録の証明書が必要です。
つまり、ドイツ国内に住んでいる人でないと買えないということですね。旅行者が買うのは難しいと思います。

この携帯で、電話とテキスト(ショートメール)ができます。
残高がなくなればお店に行ってトップアップ(チャージ)して使います。
スマフォではないので、ツイッターもフェイスブックもインスタもチェックできません。
だけど、こんな生活が実は好きだったり…もします。

電話番号があるので、緊急の時は電話がかかってくるだろうし、それ以外は緊急でないのであれば、家に帰ってからもしくはWi-Fi環境のあるカフェなどでパソコンや日本から持って着たスマフォを使ってチェックすれば良い。
トラムの中や移動中にSNSを見ることがなくなり、なんとなくちょっと解放された気持ちになります。

今私は日本にいないので、こうやってSNSの更新は日本にいるよりも多めだったりしますが、普段はめっちゃアナログな生活をしています。
そんな生活も悪くないですよ。

日本での様子が気になったりもしますが、全部知っていても、すぐに行ける距離にはいないですしね。

ずっと繋がっておく必要はないのかもしれません。
ずっと繋がっていない心地よさをこちらで感じています。

…なんのこっちゃ!!笑

今日も1日、ごきげんよう**

シュペッツレ初体験

ドイツにいながら、なかなかドイツ料理を食べる機会はそんなにないのですが、先日、あの気合いの入った仮設レストランに入った際に、張り切ってドイツ料理を食べてきました。

だいたい普段は、自炊(せんすのthe創作料理)か炊き出し(モロッコやペルシアなど郷土愛のこもった料理)、近くのアラビッシュフード(ケバブが一般的)が私の食事です。

今回初めて食べたのはシュペッツレというドイツのパスタ?みたいなもの。(隣はお肉です)

食感はマカロニみたいでプニプニしています。
うん。まあ、普通かなww
めっちゃ美味しい!わけではなく、めっちゃまずい!わけでもない。
うん。普通ですwww
見た目はちょっと虫みたい…www
次も頼むかと聞かれたら…うん、まあどっちでも良いかなwwww

そんな感じで感想でした。
でも、ネットで調べてみると、あのモチモチの食感が癖になるとか。
東京にはシュペッツレという名前のドイツ料理レストランがあるとか!(めちゃおしゃれ!)
なので、食べる場所によって、味も変わってくるんだと思います。

一緒に飲んだグリューワイン。
ドイツの冬の定番ですね。

レストランの中はこんな感じ。
奥にDJブースもあって、なんだか陽気なドイツ人たちが踊っていました。
すぐ踊っちゃうんだから!あの人たち!老若男女問わず!

遊んでばっかりみたいですけど、ちゃんと仕事もしていますよ*
と、一応お伝えしたところでさようなら〜〜

BALLET REVOLUCION

寝ても覚めても執筆を続けていたここ数日。
昨日、ついに歌詞が全く出てこなくなって、あ、私の中の泉が枯れた…。と感じました。

なので、先日から気になっていたオペラ座へgo!

こういう時はインプットするに限ります。
私たち表現者は常に吐き出すだけでなく、その経験や体験からインプットをしていかないと枯れていってしまう…と私は思っています。
俳優さんやミュージシャンがトレーニングやレッスンを積むのと同じと思っています。

劇場に行く。
美術館に行く。
人に会って話をきく。
旅に出る。
デモに参加する。

アウトプットするためには、どれも本当に必要で、机に向き合うだけ、稽古場に通うだけでは、時々全く前に進めなくなってしまいます。

ということで、行ってきました!
BALLET REVOLUCION!

色んなところで成功させている人気な興行なので、チケットも残りわずか…!
でも、どうしてもいくら出してでも、今日は観たいんや!
ということで、一番高い席77.80ユーロの席を購入しました。(もうここしかあいてなかった)
一番高い席でも1万円もしない感じですね。相変わらず芸術が身近にある国です。
それでも普段ならちょっと躊躇する値段。でも、今日は絶対観る!と決めていたので、即購入*

ちなみに、劇場のボックスオフィスに直接行けば、画面で空いている席を選択させてくれます。
映画館みたいですね。

昨日の記事の通り、オペラ座の前の広場にはなんだかんだ屋台が出たりとやたら浮かれていたので、浮かれた雰囲気に便乗して腹ごしらえとアルコールも摂取しておきました。笑

内容はというと、とっても面白かった!!
キューバのバレエ団の人たちからなるバレエと様々なダンス(サルサやヒップホップ)の融合。
まず個々の身体能力がすごい!当たり前だけどすごい!
そして、一幕の集中力を要する演出、二幕の勢いで持っていく演出、また音楽のチョイスに刺激を受けました…!
いいなあ、キューバ…!行きたい!(そこ?w)

もちろん、気になる点や、この作品や興行のことを後から調べて、このこだわりがどこまで私に伝わったかというと、まだまだ観る側としても不十分だったな、とは思いますが、舞台は初見でなんの前知識もない人に衝撃を与えてなんぼ!!…なところもありますよね。
もちろんそれだけではないのですが、本当に色々と吸収・思考できた夜でした。

あ〜復活(したかな?)
美術館も行きたくなってきましたが、来週や来月はものすご〜〜く飛び回る予定なので、大人しく文字と言葉に向き合おうと思います。

何やらセントラルの様子がおかしい

ドイツ人は冬が好きなんでしょうか。

昨日セントラルに行ったらオペラ座とゲバントハウスの間に仮設の遊園地みたいなのが出ていて驚きました。
毎年冬になると出現するそう。
みんな、冬が好きなのかな。

みてください。この堂々たる観覧車。
わ〜楽しそう。
ん?
ん??
ん???

良くみて。
これ、乗るところ、吹きさらしやん!!
この日のライプツィヒの気温はマイナス4度。
雪が降る中、一体誰が乗るんでしょう…。

でも良くみて見ると、乗ってる人、1組か2組いましたね。
みんな、寒くないのかな。
冬が好きなのかな。。。

広場の真ん中はスケートができるようになっていました。
この大きな(変なw)人形の周りをみんなクルクル滑っています。
結構な人たちが(平日なのに)滑っていました。
…みんな、暇なのかな。

仮設の屋台も出ています。
これはLangos、揚げパンの屋台ですね。
奥に見えている建物が、ゲバントハウスです。

こちらの仮設のレストラン。
仮設にしては気合い入ってるな〜。

ドイツ人が浮かれるのはクリスマスマーケットの時期だけかと思っていましたが、全然普通に冬の間中楽しそうでした。素敵ですね。
にしても、平日の昼間から、こうやって遊園地で遊べるっていいな…。

親子連れもたくさんいました。
みんな学校は?仕事は??
なんて思いますが、小学校は昼間でだし、仕事もかなりフレキシブルですもんね。
こうやって余裕を持って子育てをするのも、いいよね。なんてぼんやり思いながら、通り過ぎましたとさ。

カフェでカップルの板挟みになった話

ここ2日間ほど、お天気が続いていましたが、今朝は曇りの朝です。
おはようございます。

ドイツに戻り、新作を書き出しています。
私は基本的に書きながら、登場人物の呼吸を感じることで物語を進めていく方法なので、書いていくと、次第に時間を忘れ没頭してしまうことがあります。
こうやって、登場人物と会話をしながら書くのが好きで、書きながら、ああ、いのちを描いているな〜と感じたりもします。

家で書いて、散歩して、外で書いて、戻って来て、家で書く。なんていう環境を変えることもあります。
まだまだドイツ語が不十分なので、こちらのカフェで書いていると、周りのドイツ語での会話がBGMになったりします。
なので、街のカフェで書くことも多いです。

ところが、昨日いつものカフェで書いていると、私の横でなかなかのドラマが繰り広げられたのです。
もう脚本書いているのか、書いているふりをしているのかわからなくなってしまいました。笑

私はいつも窓際のカウンター席で作業をするのですが、隣に女の子がやって来ました。
「ここ空いてますか?」
「どうぞ。」
彼女は座り、ラテを飲みだしました。
私の別側の隣には男性が座っていました。
数分後、男性はおもむろに立ち上がり、女性の方へ。

なんや、連れかいな。
と思った私は、荷物を退けて、
「ここ、座ります?」
「いえ、結構です。」と男性。

ん???ナンパか?なんなんや?!
とちょっと聞き耳を立ててしまった私。

どうやら、これは別れ話だぞ!別れ話をしているぞ!
女の子は座って、男性は立ったまま。
真横にいる私!
そんなん聞くなって言う方が無理!

その後、一旦は収束したものの、この(元)カップルに挟まれた私はなんとも居にくい、でもその場から離れることもできないようなそんな気持ちでした。

するともう一度男性が立ち上がり、彼女の方へ。
「君のことが好きなんだ!」
未練たっぷりに彼女を引き止めています。
彼女も未練がないわけでは無いようで、心揺さぶられながらも、
「もうたくさん話し合ったでしょ。」
と。

と言うか、このシチュエーションでどうして同じカフェにくることになったんや?
そして、他にも席はいっぱい空いているのに、どうして私を挟んで座ってるんや?!
謎はいっぱいのまま、私はもう、何これ?私、何?サプライズ?ドッキリ?なんて頭にハテナを飛ばしながら執筆に集中して(いるフリをして)いました。

結局彼女の心は変わらないまま、男性は席(私の横)に戻り、二人とも、飲み物を飲み、本を読んだり、窓の外を眺めたり、と言う、なんとも微妙な空気が流れました。
ほんま、間にいる、私、なんなんや?!
居た堪れなくなり、私はカフェを後にしましたが、その後、彼らはどうなったのでしょう。
知る術はないのですが。色々ありますね!人生だもの!

さて、私も今日も書きます。
夜はごはんの会(炊き出し)の日です*

ノマドカフェ情報@ライプツィヒ

ドイツに帰って早々、発熱し、寝込んでいたせんすです。笑

基本的に体調不良は1日(一晩)で治すがポリシーなので、布団に包まって悪いものを熱とともに体外に放出し(デトックス!)もう元気になりました!
もうビールが飲みたい!って思えるくらいなので大丈夫です。(というかもう飲んだ)

本当に何年かぶりに発熱したのでびっくりしましたが、きっと疲れもあったのでしょうね。飛行機の中とかじゃなくてよかったです。

さて、ドイツでは何をしているかというと、引き続き学校機関のリサーチと、あとは新作の執筆に時間を当てたいと思っています。

今日は久しぶりにセントラルへ出て、トラムの定期を買いカフェでお仕事をしました。買い物をすると、なんとな〜くドイツ語が蘇ってきますね。なんとな〜〜〜くね。買い物レベルのね。
それでも、最初にきたときは郵便局に行くのにも一人じゃ心細かったもんです。

私の仕事にはパソコンが欠かせないので、いつもマックブックを持ち歩いているのですが、ここで重要なのがノマドカフェ!ノマドワーカーには大切なWi-Fiポイントですね!

私がよく利用するのが、ここ。
beanbar
http://www.beanbar.de/index.php?article_id=11
ここは、セントラルの大きい本屋さんの中にあって静か。窓からは聖トマス教会が見えます。
Wi-Fiのパスは店員さんに聞けば教えてくれます*
たまにネットの規制がかかってるのか、Yahoo! JAPANやLINEが繋がらなかったりもしますが、基本的にはスムーズです。

次によく行くのはこちら
Coffee fellows

Coffee Fellows Leipzig


ここはログインすればサクサクネットが繋がります。(時間制限あり)
チェーン店なので結構いろんなところにあるので、見つけるとホッとするお店の一つです。
オススメはチャイラテ。コーヒーが飲めない私は大体チャイです。

さらに気分を変えたいときはここ。
Brotschule
http://www.backhaus-wentzlaff.de/brotschule/brotschule.html
ここもログインすればネットサクサクです。時間制限ありません。
パンが美味しくて安いので、お腹が空いている時に訪れることが多いです。
お腹が空いてなくても、つい購入してしまうことも。
日曜もやっているし、居心地が良いのでついつい長居してしまします。

あとは、セントラルにあるスタバやマックももちろんネットは繋がりますが、できれば作業は静かにしたいので、この辺りを私はよく使います。

お気に入りのノマドカフェ。
見つけちゃったら、もう店員さんに顔を覚えられるくらい常連になってしまいますよね〜。
お家より、外で作業したい日には最適です**

PEM!

BELIEVEが終わり、一息つく間もなくドイツからの演劇メソッド、ペルデカンプエモーショナルメソッドのワークショップでした。

ドイツ、イギリスで活動している女優、山下結穂さんとライプツィヒで出会い、なんと今回一緒にお仕事をさせてもらえることに!
彼女とはなんでドイツで会ってるんだろうね〜?!ってくらい共通点が多く、まさに運命的な出会いをした仲なんです。

去年、PEMのレッスンの見学に訪れたハンブルク。
ハンブルクはドイツの中で劇場の街。多くの演劇やミュージカルが上演されている中、PEMセンターもそこにはありました。
初めて見学させてもらった時、こんな演技メソッドがあるんだ〜〜!とびっくり。
役者と仕事をする自分としては、何故今まで知らなかったの〜?という方法でした。

自身の過去や経験からではなく、体の臓器を使って感情にアクセスしていく方法。
これは、日本の役者さんたちにも絶対に役立つな!と肌で感じ、結果、今回講師のサラを日本に招いてのこのワークショップを共催させてもらいました。

私も知り合いの役者さん何人かに声をかけて参加してもらったのですが…
結論、私、見る目あるよな〜。って後ろからみていて思いました笑

そもそも、ワークショプなんて、お金もかかるし時間も取られるし、誘って「行きます!」っていう時点で、その人には才能があるんだな、と思いますが、それ以上に私が誘った人たち、めっちゃいいやん!って客観的に見ていて思ったわけです。

私は誰彼構わず誘ったりしません。
それは何に対してもそう。
今回もこの人、今これをつかめば何か変わるんじゃないかっていう人にしか声をかけていません。
それはただただ私の直感なだけで、それが彼らにとってよかったか悪かったかは私にはわかりませんが・・・。

何か感じてくれていたらいいなっ!
とりとめのないブログ。相変わらずですね。

最後はストーブでお尻を暖めるサラと山下の姿でさようなら〜

ロックミュージカル BELIEVE!

ドイツに帰ってきました。
やっと、落ち着いてものを書いたり、考え事をしたりできる環境に体がホッとしています。
日本ではどうしても滞ってしまっていたブログも再開できそうです。
こんなに書いたり書かなかったりのページなのに毎日アクセスしてくださり、ありがとうございます。

さて、ゆっくり書きたい記事の一つ。
ロックミュージカルBELIEVEが終了しました。

一昨年の11月、プロデューサーである片山さんとのたわいもない会話から始まったこの企画。
最終的には全公演完売の動員2000人超え、そんな大きな興行となりました。

キャストオーディションだけを見届けて私は渡独。
その間に行われていた、キャステング、歌唱指導、演技指導、ダンスレッスン。
私はドイツにて追加の脚本を書いたり、作詞をしたりする日々。
日本とドイツでたくさんやりとりをしました。

日本に戻ってからは初めましてな方々との稽古の日々。
持久戦とも言えるような毎日でした。
自分の演出の仕方や自身の作品へかける思いをなんとか折れないように、このメンバーで、アムホールで、この作品をやる意味を毎日考え続けていたと思います。

気がついたら、みんなのことが大好きでした。

何をしていてもみんなのことを考えていました。
作品が良ければそれでいいのですが、ショービジネスとはそんなものなのですが、どうしてもそれと”人”とを切り離せていない自分に気がつきました。
まさに、それが私の演出なんだと思います。
それぞれの持っている本質を稽古場で恥ずかしがることなく見せ合い、理解し合える部分、しあえない部分、繋がる部分、切り離す部分を細かく、繊細に考えて、ともに作り上げる。

何を言ってるのか分からなかったり、演出の意図が通じなかったり、そんなこともあったと思います。
今まで一度も一緒に作品作りをしたことがないので、当然不安もついてきます。
そのあたりを、私の足りていない部分をしっかりと支え、常に自分の仕事以上のことをしてくれた、演出助手の渡辺桃子ちゃん、演技指導の松﨑 建ん語さん、歌唱指導の初田悦子さん、振り付けの柴田桃子さん、和田雄太郎くんには本当に感謝してもしきれません。
キャストのみんなも、彼らにものすごく支えられ、彼らがいなかったら板に立てなかったと思います。

稽古場での最終稽古の日、頼もしく見えるみんなの中、現れた自信は、きっと成功するという予感がしていました。
すごいなぁ、ほんと。役者の人たち舞台に立つ人たちはどれだけ尊敬しても足りません。

小屋入りをしてからは、ここに照明・美術・音響・映像、そして舞台チームが合わさって、総合芸術が出来上がります。
私がしたいのはここなんだ、と思う以上に自分一人での無力さを痛感する瞬間です。
すごいなあ。ほんと。基本的にざっくり、だけどたまに出す細かいこだわりにも瞬時に対応してくださりありがたい限りです。

結果、初日の幕が上がるとともに、全公演完売。
作品を世に出す喜びを肌で感じました。
ありがとう。しかないです。

今回はよくよく考えてみると、初めて完全に裏方になった作品でした。
つまり主催は私じゃないってこと。
私は誰なんや。と自問自答したこともありました。
しかし、これは私にとって物凄く大きな経験になりました。
片山プロデューサーが私を信じて任せてくれたこと、そこ(演出席)に私が座っている意味と責任を、ちゃんと作品で返せたでしょうか。
ちゃんと全うできたでしょうか。

私はアーティストなので、難しいことはわかりません。
ですが、一人のアーティストとしてみんなと一緒に3ヶ月間走りきれたこと。
たくさんのお客様に作品を届けるとこができたこと。
多くの人の人生の一部として作品が存在できたこと。
一人の人間として幸せでした。

ありがとうございました!!

最後になりましたが、劇場に足を運んでいただいた皆様。
私にまでたくさんのプレゼントやお手紙をくださった方もいらっしゃいました。
本当に本当にありがとうございました。

また、どこかで*

BELIEVE!!!!

チームがリーダーを追い越していく瞬間。
そんな瞬間が大好きです。

担任がいなくてもクラスが回っていく瞬間。
教師時代、私は常にそこを目指して仕事をしていました。

今、この座組みもそんな瞬間を迎えようとしています。
もちろん、演出家として、最後まで手を抜くことはありませんが、いよいよという気持ちの表れから、みんながどんどん私を追い抜いていく様子が伝わります。
追い抜いていくという表現があっているのかは分からないけど。

せんすさん、大丈夫です!
って声が聞こえます。
せんすさん、任せてください!
って声が聞こえます。

たくさんのありがとうを胸にいざ小屋入り。
初日まであと、2日。

BELIEVE
いよいよです。

 

SMILE合宿2017のこと

さて、来年のことを言うと鬼が笑うと言いますが、去年のことを話すと鬼さんはどう反応してくれるのでしょう。w

さて、2017年の年末、SMILE合宿に講師として参加してきました。
SMILE合宿
3日間、泊まりがけで子供達と演劇を作る。二日目の夜は晩御飯も自分たちで作って食べる。
「私たちはどこから来てどこに行くのか」
をテーマにみんなで探求し、一つの演劇を作り上げることを目標にした合宿でした。

場所は丹波!
大阪市内でも寒波で雪が降るほどの日に、まさかの丹波!
SMILE合宿1ご覧ください、この雪景色。
雪が積もった日はなにこれ苦行?と驚きを通り越してもう爆笑してしまいました。

この寒い中で、2日目、子供達と一緒にバーベキュー。
SMILE合宿3子供は風の子…のはずですが、子供達も寒そうです。
小学生テームは雪遊びをしていましたね。
高校生チームは結構寒そうです・・。
私ももちろん凍えそうです・・。
SMILE合宿2こんな寒い中で炊事をすることはもうないかもしれませんね。
極寒だったけど、きっと一生忘れられない経験になりました。

お家では包丁も握らない…と保護者の方が言われていましたが、料理をしている姿は頼もしく「これ家庭科で習った。」「こっち私がやる」など、頼もしい子供達。
結局私は一度も手を出すことなく、炊事は終了!

今回のテーマの一つでもある「食事」。
自分たちで作ることで、”私たちはどこから来たのか”に少しだけ触れることができたような気がしました。

さて、この合宿では、子供達とたくさんのシアターゲームをしました。
シアターゲームはコミュニケーション、特に人の言動と聞く・受けることに特化したゲームです。
演劇というと、「何かを表現する」「自分の気持ちをアピールする」ことのように感じがちですが、実はこれは大きな落とし穴だったりします。
何かを表現するためには、常にその場にいる人の言動を受けなくてはいけません。
受信→発信を繰り返すうちに、コミュニケーションってこういうことだったんだ。と言う気付きが生まれます。

そんなゲームを繰り返し、のちにみんなで即興芝居をします。
これも、最初はゲームから初めて、だんだんとみんなで探求を重ね、ストーリーを作っていく。
テーマは?場所は?時代は?登場人物は?関係性は?
いろんな話をして、書き出し、まとめ、即興芝居をする。
そんな中で出てくるセリフは、どれも子供達自身の中から出て来たものであり、私もハッとするようなセリフばかりでした。

子供の柔らかい脳みそ、豊かな感受性の扉を少しほぐしてあげるだけで、こんなに鋭いセリフが出てくるんだと、感動の連続でした。

彼らの即興で作ったセリフを記録し、夜な夜な脚本に起こし(睡眠不足w)、翌朝彼らに渡します。
興味深く脚本に目を通して、じゃあやってみよう。
ここにはこんなものが必要だな、ここのセリフはみんなで考えてみよう。などと、アドバイスを出して行きます。

いわゆる、ディバイジング(演出不在)ですね。
普段の稽古でも私が良く取る手法です。

彼らは本当に素直に、実直に取り組んで行き、だんだんと自分たちの作品が好きになっていくのを感じました。
そして自分たちの作品が好きになると、それが誇りに変わり、いいものにしたい。
自分ひとりが目立つのではなく、この作品の一部として、このメンバーの一人として役割を全うしたいと言う気持ちを感じるようになりました。

最終日、作品発表の日。
親御さんや関係者をよんでの発表。

正直、PAをしながら胸が熱くなり、込み上げてくるものがありました。
それは「よく頑張ったな」とか「あの子たちが…」とかと言う情の部分ではなく、自然にセリフに感動し、ストーリーに心捕まれ、エンディングでは涙が出て来たのです。
SMILE合宿4
これは、なんて言う感情なんだろう。と考えました。
私は3日間、一度も彼らに怒鳴りませんでした。説教もしませんでした。
別に彼らは俳優ではないし、まずは楽しむと言うことを一番に、演劇の中で一番大切な”遊び”を大切にしました。
そして、一つのことに集中する彼らには一度も怒る必要なんてありませんでした。目的がしっかりしていたからです。

結果、生み出されたものが、人の心を揺さぶり、私だけでなくその場にいた大人たちが目頭を抑える結果となったのです。
SMILE合宿5
私自身、演出家として仕事をするとき、どうしても立場的に忘れてしまっていたことがありました。
「楽しむ」と言うことです。
Life is Art
私たちの仕事はもはや生活そのものがアートです。
「楽しむ」ことを忘れた結果、アートと仲良くできない時もありました。

今回は子供達に、ものすごく大切なことを教えてもらいました。
子供達は体いっぱい心いっぱい演劇を、アートを楽しんでいました。

子供達から教えてもらったことを、私自身も忘れないように、今日からまた現場に戻りたいと思います。
楽しむぞ〜!